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知識駆動型設計システムの開発

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技術·技能を継承するために,蓄積された知識を活用する仕組みとして知識駆動型設計システムを設計開発した．以下にその結果をまとめる。 （1）当部門の社内工程で未然に発見される設計問題の約50％は設計者の設計·製造に関する知識継承が充分ではないことに起因している。 一方、製造現場減少技術者高齢化が進行しているため,属人性に頼らない知識継承が必要であるが，それには既存の支援ツールでは困難である．（2）また,企業における生産活動を，設計→製造→保守→再生という時間軸上の製品モデルを知識に基づき変換するプロセスとして定義すると，その知識の維持·継承には知識の階層化が必要である。（3）更に，階層化された知識はその連結化のレベルが異なるので,知識を有効に活用するためには，各階層の連結化レベルに応じた儀別の最適なエンジンが必要である．（4）以上の（り～（3）の課題を解決する手段として，3次元CADとイントラネットをコア技術とする知識DBと知識駆動エンジンで構成する知識駆動型設計システム（Knowledge Driven Digital Design; KDDD)を提案,開発し実用に供した。 本システムは形式知に基づき構築したが，今後は暗黙知を視野に入れた検討が重要な課題である。 また，今回開発した3種のエンジンを更に上位で駆動する特定分野の設計自動化への取組みも今後の課題である．

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