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カムチャツカ半島北部, 火山フロントの海溝側に分布する未分化な単成火山群の岩 石学的研究

机译:カムチャツカ半岛北部,火山フロントの海沟侧に分布する未分化な単成火山群の岩石学的研究

摘要

太平洋プレートの西部は、千島-カムチャツカ海溝からオホーツクプレート下に沈み込んでおり、北部はアリューシャ ン海溝からベーリング海プレート下に斜めに沈み込んでいる。両者はカムチャツカ半島中部で交わり、三重会合点を形 成している(Eichelberger et al., 2013)。太平洋プレートの北端はトランスフォーム断層になっており、マントルウェッジ が北(ベーリング海方向)に向かって開いていると予想される。udカムチャツカ半島には少なくとも29 の活火山が分布する。中央部は、北東―南西方向に長軸をもつ大地溝帯Central Kamchatka Depression(CKD) で大きく分けられ、CKD に集中する火山(例えばKluchevskaya Group, KG)と、CKD より 海溝側(Eastern Volcanic Front, EVF)と背孤側(Sredinny Ridge, SR)にも火山があり、3 つの火山列があると考えられ ている。udEVF は北緯55 度付近(Kizimen 火山)を北端とし、スラブ上面の等深線とともに西に折れ曲がり、KG に続くようにも 見える。しかし、EVF 北方延長上の、Kumuroch 山地にも単成火山群があることが、少なくとも1960 年代に確認されて いる(Fedorenko., 1969)。地震面の観測や重力観測から推定された直下のスラブ深度は約60km(Gorbatov et al., 1997)、地殻の厚さは約25-30km である(Park et al., 2002)。先行研究によると、それらの火山岩はカンラン石含有玄武岩―安山 岩であり、高いMgO 含有量(~11.8wt%)と低いFeO/MgO 比(1 以下)を示す(Uspensky and Shapiro., 1984)。我々は、航空写真の立体視から、Kumuroch 山地に海溝に沿って南北50km の間に15 個の単成火山(ここではEast Cone 火山群、EC と呼ぶ)を確認し、ヘリコプターによる調査を行った。ud本研究では、EC のうち、8 火山の溶岩ブロックから採取した火山岩の薄片観察・岩石記載・全岩化学組成分析を行っ た。得られた火山岩試料16 個はほとんどが新鮮な玄武岩、玄武岩質安山岩であり、その内2 つは捕獲岩を含み、1 つは 赤色酸化している。含まれる鉱物組み合わせは、カンラン石、単斜輝石、斜長石、不透明鉱物であり、火山ごとに鉱物の 割合が異なる。試料の全岩化学組成はいずれも玄武岩~玄武岩質安山岩のシリカ含有量を持ち、FeO/MgO は全て2 以下 であり、比較的未分化な性質を示す。udMgO 含有量は、同程度のシリカ量を持つ典型的な島弧火山玄武岩と比較すると、4wt%程度高く、これはCKD に分布す る火山の玄武岩質溶岩と似た特徴を示し、高Mg 安山岩に類似する、もしくは分類される。高Mg 安山岩は、マントルの 比較的水を多く含む条件での溶融(例えば、H2O 不飽和条件下では1.0GPa, 1100-1250 ℃、H2O 飽和条件下では1.5GPa, 1030-1150 ℃)で生じると考えられている(巽., 1995; 2003)。ud薄片観察ではEC の溶岩中に斜方輝石はほとんど見られない、一方でKG に産する溶岩には斜方輝石が含まれており (Churikova et al., 2013)、当地域のBezymianny 火山の捕獲岩はスピネルハルツバージャイトとの報告がある(Ionov et al., 2013)。これらは、ソースマントルの鉱物構成、ソースマントルのH2O 量、生じたマグマ中のH2O 量と斑晶晶出温度・圧力条件のいずれか、もしくはそれらの組み合わせに、地域的な違いがあることを示唆する。udEC 単成火山群の成因を他の地域と対比させながら明らかにすることで、特異なテクトニクス場でのマグマ生成につい て、より明確な制約が課せられると期待される。
机译:太平洋板块的西部从鄂霍次克板块下方的千岛-堪察加海沟俯冲,而北部的板块从阿留申海沟斜向在白令海板块之下。两者在堪察加半岛的中部相遇并形成三重连接点(Eichelberger等人,2013)。太平洋板块的北端是一个转换断层,地幔楔有望向北(向白令海)开放。 ud堪察加半岛上至少有29座活火山。中央部分大致分为堪察加半岛中部凹陷(CKD),其长轴在东北-西南方向上延伸。 EVF和背侧(Sredinny Ridge,SR)都有火山,据认为有三座火山柱。 udEVF的北端大约在北纬55度(Kizimen火山)处,沿着平板上表面的轮廓线向西弯曲,并且似乎继续向KG方向移动。但是,至少在1960年代就证实了在库穆罗奇山中有一个单基因火山群,这是EVF向北的延伸(Fedorenko。,1969)。根据地震和重力观测估计的板坯正下方大约为60 km(Gorbatov等,1997),地壳厚度约为25-30 km(Park等,2002)。根据以前的研究,这些火山岩是含橄榄石的玄武岩-安山岩,显示出高的MgO含量(〜11.8wt%)和低的FeO / MgO比(小于1)(Uspensky和Shapiro。,1984)。 ..从航拍照片的立体图来看,我们沿着南北50公里的海沟在库穆罗奇山中确认了15个单系火山(这里称为东锥火山群,简称EC),并进行了直升机勘测。 .. ud在这项研究中,我们对EC中8座火山的熔岩块中收集的火山岩进行了薄片观察,岩石描述和化学成分分析。获得的16个火山岩样品主要是新鲜的玄武岩和玄武质安山岩,其中两个包含异种岩,其中一个被红色氧化。包括的矿物质组合是橄榄石,斜辉石,斜长石和不透明矿物,矿物的比例因火山而异。样品的整个岩石化学组成具有玄武岩至玄武质安山岩的二氧化硅含量,FeO / MgO均小于2,并且表现出相对未分化的特性。 udMgO含量比具有相似二氧化硅含量的典型岛弧火山玄武岩高约4wt%,这与CKD中分布的火山玄武岩熔岩相似并且具有高Mg含量。类似于安山岩并分类。当地幔在相对富水的条件下(例如,在H2O不饱和条件下为1.0 GPa,1100-1250℃,在H2O饱和条件下为1.5 GPa,1030-1150℃)熔化时,就会发生高镁安山岩。它被认为(Tatsumi。,1995; 2003)。 ud薄层观察显示,EC熔岩中几乎没有邻苯二甲ene,而KG中的熔岩中含有邻苯二甲((Churikova等人,2013),这是该地区的Bezymianny火山。据报道,异种石是尖晶石型的Hartsbergite(Ionov等人,2013)。这些表明源地幔的矿物组成,源地幔中的H2O量,生成的岩浆中的H2O量和隐晶石结晶温度/压力条件或其组合存在区域差异。去做。 udEC与其他地区相比,通过阐明单相火山群的起源,可以预期在独特的构造学领域中将对岩浆形成施加更明确的限制。

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