湛水状態の水田からは，温室効果ガスであるメタン（CH_4）か発生している．CH4は，湛水状態が続いて還元状態（酸素不足の状態）が発達した土壌中でのみ生成されるので，その発生を抑制するためには，一時的に排水を行って土壌に酸素を供給することが有効と考えられる．わが国における水稲の栽培におしJては，夏期の中干しおよび間断潅漑が慣行的に広く行われているが，実際，これまでの研究により，水稲生育後期のCH_4の発生量は，夏期の中干しおよび間断潅漑によって大幅に削減されることが示されてきた（Corton et al．2000，Sassetal．1992，Wang etal．2000，Wassmann et al．2000，Yagietial．1996等）．
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