主蒸気タービンの排気蒸気は主復水器で冷却され復水となる.主復水ポンプにより主復水器から吸引された復水は,低圧給水加熱器により加熱され脱気給水加熱器(Deoxidating feed water heater)へ送られる.途中には造水装置やグランド蒸気復水器などを配置し,これらを復水冷却として給水の加熱に用いることにより,熱回収(熱効率向上)を図っている(潤滑油冷却器を復水冷却として給水の加熱に用いるケースもある).清水ドレンタンクへ導かれた蒸気ドレンは,ドレンポンプにより復水系統へ供給される(これを“ドレンアップ”と称す).このラインにはグリースエキストラクタを設け,万一混入したドレン中の油分を除去するようにしている.主ボイラ用バーナのアトマイズ蒸気などは消費されるので,その消費分は蒸留水タンクより清水ドレンタンクへ補給(メイキャップ)される.復水配管系統と次節の給水配管系統を合わせた模式図を図3に示す.
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