新方式のMg合金射出成形機

摘要

ソディックプラステック（藤川操社長）はマグネシウム合金対応射出成形機「Mg-PLUS」を開発、4月から発売すると発表した。ホットチャンバー方式やチクソモールド方式とは異なる世界で初めての新しい原理を採用したマグネ合金成形機で、ソニーからの依頼を受けて開発に着手した。従来方式と比較して低コストでの成形が可能としており、当面、型締め力80トン及び220トンを製品化。今年秋以降、350トン及び650トン機も品揃えし、年間30台の販売を見込んでいる。販売価格は80トンが4,500万円、220トンが6,000万円。新開発のマグネ合金成形機の最大の特徴は材料として棒形状マグネシウム合金を使用すること。まず、熱勾配をつけた加熱シリンダーに適切な隙間を有した棒形状マグネシウム合金を挿入し、溶融状態と軟化状態と剛性状態を生成させる。さらに、棒形状マグネシウム合金の剛性体部分をプランジャーとして射出ピストンで押出すが、その際、軟化状態部分の拡径によってマグネシウム合金自体がシリンダー内をシールしながら、溶融体を押して金型に射出する原理を採用している（特許出願中）。

新方式のMg合金射出成形機

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