大型肝細胞癌(HCC)に対する切除適応拡大のため,肝切除に先行し肝動脈化学塞栓術(TACE)と門脈塞栓術(PVE)をsequentlalに行った.PVEは,①残存予定肝の肥大,②門脈圧上昇に対するt01eranceの獲得を目的とするが,TAC巨の付加により,③待機期間中の腫瘍進展の抑制,④PVEの効率化が期待できる.これまで40例のHCC症例にTAC巨十PV巨の術前治療を行った結果,39例で肝切除が可能となり,術前治療を要さなかった症例と同等の予後成績が得られた.SequentialTACE and PVEは肝切除適応拡大,ひいては患者の予後改善のため有用な前治療であり,大いに活用すべきものであると考える.
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