「愛しのクレメンタイイン」はアメリカのカレッジソング(Waite詞,Montrose曲)として知られています.我が国では「雪山賛歌」として替え歌が良く歌われます.本歌には"~dwelt a miner forty-niner and his daughter Clementine"と1849年のgold rushの様子が歌われています.1848年カリフォルニアのサクラメント川流域で金鉱が偶然発見され,その噂を聞き伝えて1849年に全米のみでなく,南米や全世界から「金」を求めて約9万の人々が集まりました.その半数は蒸気船でホーン岬を回って海から,あとの人々は東海岸からは幌馬車で大陸を横断,あるいは南のメキシコ湾から中央アメリカの地峡を横断して船で北上するという3つのルートでカリフォルニア北部やシェラネバダを目指したそうです.本当の初期の頃は濡れ手で粟ならぬ金粒を地面から拾い上げた成功者もいたようですが,その後は川から砂金を得たようです.結局1848~1855年間に集まった30万の探鉱者,その多くはカリフォルニアの入植者となり,カリフォルニアがアメリカ30番目の州になる原動力となりました.
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